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2008年7月22日 (火曜日)

『ジーン・ワルツ』 海堂 尊 著

今のところ”ハズレ”のない現役医師作家・海堂 尊作品の新刊のご案内です。

”ジーン(gene)”とは遺伝子を意味する英語です。

ジーン・ワルツ ジーン・ワルツ

著者:海堂 尊
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

海堂作品ではそれぞれの作品に登場する人物が他の作品にも登場して海堂ワールドを作り上げているのですが本作においてもこの”仕掛け”がちゃんとありますよ。

これがファンとしては密かな愉しみの一つとなっています。

この『ジーン・ワルツ』は、ちょうど先日読んだ『医学のたまご (ミステリーYA!) (ミステリーYA!)』と少し関連があって、それは・・・まぁ読んでのお楽しみということなんですが・・・。
この作品を読み終えたあとにあらためて『医学のたまご』を思い起こすとまた違った思いが浮かび上がってきますよ。

この『ジーン・ワルツ』はこれまでの海堂作品とは少し異色で現在の医療現場で起きている問題にさらに深く踏み込んだ内容となっているように感じます。

産婦人科医不足を含めた地方の医師不足問題、少子化対策、不妊治療、代理母問題と日本の医療の抱える問題点、矛盾点を盛りだくさんに扱った作品となっています。

現役医師でもある著者が作品を通して主張している内容は少々医師側に立ったものの見方に見えなくもないのですが、それでも”政府の少子化対策ではアンケートばかり行って予算を消化しているばかりで、その予算を不妊治療の保険適用化などに当てた方が余程少子化対策には効果的である”という主張(主人公が作品中に語っている)には私も納得させられました。
現状の少子化対策については経済的事由で子供を諦めている夫婦(または女性)への経済的負担の軽減ばかりに目がいきがちですが、産みたいのに不妊に悩む夫婦への保険適用なども考えていかなければならないと思いました。(現在は不妊治療についてはほとんど自費診療です。もっというと正常な出産についても保険適用はありません。)

読み終わった印象をいうと、今までも海堂作品を通して日本の医療の問題点、現状を考えさせられたりすることがありましたが、この作品はこれまでのなかでも更に深く重いテーマを扱っていたこともありとってもとてもシリアスな作品に仕上がっています。
これまでの著者の作品ではシリアスな中にもエンターテイメント性があって絶妙なバランスを醸し出していたのですが、そういった点では少し異色な作品となっていると思います。

著者が現役の医師であるという事実もまた一層作品を単なる小説作品としてではなく仮想ドキュメタリーといったものとして読み手に深く訴えてくるような気がします。

これも海堂ワールド

 

最近、書店の平積みコーナーに目をやるとちょっと前の話題作や大作が続々と文庫化されていますね!
価格も文庫版なので安くなっていて買いやすくなっています。

夏休みの読書感想文の宿題としていわゆる古典的な名作のカバーに人気漫画家を起用して売り上げを伸ばしている作品も多いようです。

課題図書以外の読書感想文もOKなら若い人にも是非、海堂作品を読んでもらいたい。

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