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2007年2月12日 (月曜日)

『ドイツ病に学べ』 熊谷徹 著

ドイツ病に学べ Book ドイツ病に学べ

著者:熊谷 徹
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ドイツの社会システムというのは社会民主主義という考え方を軸に作られています。
アメリカの自由主義に対して同じ資本主義という枠組みでも実際の社会システムというのはどちらかというと労働者中心のシステムとなっていて、それらの考え方は企業形態、年金、医療保険、失業保険などによく反映されています。
これは他のEU諸国と比べても特異な社会システムでもあるようです。正直、かつて東西分裂、冷戦時代に西側陣営と東側陣営の象徴となって、結果的には西側資本主義陣営の勝利として統合されたドイツが実は社会システムとしては東側陣営的な高福祉社会の色を濃くする国であるとはこの本を読むまでは知りませんでした。

ではこの本のタイトルにある『ドイツ病』とは何か?
これはドイツがおかれている現状を知らないと理解できないものですが、この本は、現在EUのなかでお荷物的な存在の国になっているドイツの現状を詳しく書いてあります。
私もこの本を読むまで先進工業国でGDPも高く(世界第3位:ちなみに2位は日本)政治的念願だった東西統一も実現させたドイツがこんな悪い状況にあるとは知りませんでした。

ドイツ病の症状は高い失業率、産業の空洞化、社会保障費の増大、低い経済成長率、少子高齢化、高い労働コスト、学力低下などでドイツの抱える問題は山積しています。

でもちょっと待って、これって我が日本が抱える問題と同じではないでしょうか?
もっとも歴史的、地理的、国民性などは違うので一概に同じ問題とは言えないのですが、ドイツの辿っている道って日本もやがて通る道ではないか?というのが著者の考えです。

実際に少子化、高齢化、GDPに対する債務の割合など一部はドイツを上回る悪い状況の日本がドイツ病から学ぶべきものはかなりあります。
読み進めるうちに本の内容がドイツのことではなく日本のことを書いているのではないかと錯覚するくらいドイツと日本の現状は驚くほど似ています。

このドイツ病に対するドイツ政治がとってきた対応策とその結果(現状はあまり上手くいていない)を検証することによって今後の日本の進むべき方向が見えてくるかもしれません。
この本を読むと小泉前首相のとった国民にも痛みを伴う改革というもの必要性も少し理解できます。彼は日本版・シュレーダー前ドイツ首相のような人だったのだと思います。

そしてこれからもっとキツイ痛みを私たちは受け入れないといけないところまで来てしまっていると感じました。
本書の直接のテーマではありませんが社会保障のあり方や労働問題ついて考えるのに最適な本ですので興味のある方にはお勧めします。

著者 熊谷 徹氏のHP http://www.tkumagai.de/

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