『罠釣師(トラッパーズ)』三浦明博著
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罠釣師(トラッパーズ)
著者:三浦 明博 |
毛鉤釣(フライフィッシング)を愛する主人公の男が
釣行で訪れた温泉宿で居合わせた老人と孫娘が計画する
人助けの大芝居に協力していく話です。
さて、この作品を知ったのは
アウトドア月刊誌「Be-PAL」の本の紹介コーナーでした。
正直、あまり知らない著者の作品だったので
期待していなかったのですが
舞台が仙台で毛鉤釣も絡んだストーリーということだけで読みはじめました。
実は毛鉤釣りって一度はやってみたい趣味なんです。
なんとなく奥が深くて孤独で
まさに大人の男の遊びって感じがかっこいい。
話の内容としては、老人の大芝居というのがある男に
だまされた女性の敵を討つために
その男に大仕掛けの詐欺行為を行うというものなのですが
主人公の毛鉤釣師の男も欺かれたりして
どこまでが詐欺話でどこから本当の事実の話なのか
読んでいてもなかなか掴みきれずに
ついつい先へ先へとページをめくる指が進みます。
とっても面白いかというと、そこまでは保証できませんが
読後感もすっきりしていて軽く読める本であることは断言できます。
読んでいるうちにどうしても毛鉤釣りをやりたくなってしまいました。
幸い今住んでいるところには至る場所に渓谷が流れているので
もしかしたら釣好きには恵まれた場所かもしれませんが
熊がでますのであまりのんびり落ち着いてというわけにはいかないかもしれません。
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釣りネタに思わずコメント(^^;)
私は、テンカラという和製フライフィッシングをやってます。
浮かせる毛鉤だと、水中からガバっと魚が出てくるので面白いですよ~
ぜひ、そのうち・・・
あっ、三浦明博さんの小説は私も好きです。
ホント、ヨッチンさんと私は趣向が似てますね~(^o^)
投稿: 若山 | 2006年9月16日 (土曜日) 午後 03時52分
若山さん
実は、この本をよんで
真っ先に若山さんへも
お勧めしようかと思っていましたが
先を越されてしまったようです。
高校時代のワンゲル部の
同期が山梨で暮らしていて
フライをやっているようです。
自宅で毛鉤を作っている様子を
見せてくれました。
老眼の域に達しないうちに
是非習ってみたいです。
投稿: 青い森のヨッチン | 2006年9月16日 (土曜日) 午後 03時59分